water weblog; 発展と生態系のための水

地球温暖化による食糧への影響は?

 21世紀の食糧問題を議論する際、地球温暖化の議論は避けられません。地球温暖化に伴う食糧問題とは、日本列島の水問題と亜熱帯化です。

 地球温暖化が進むと、日本列島の関東・中部・近畿・中国地方から雪が消えていきます。冬期間、雪は山に水を貯めて、春になるとそれを流してくれます。雪は天然のダムなのです。雪が消失していけば、春先の雪解け水が減少していきます。図は井上・横山による100年後の雪消失シミュレーションです。
 日本の大部分の稲作は、春の豊かな雪解け水に依存しています。その春先の雪解け水が失われることは、今の形態の稲作の継続がきわめて厳しい事態となることを示しているのではないでしょうか。
(図出典:農業環境技術研究所 井上聡、横山宏太郎 1990)

コメント

連休に、青森に調査に行ってきました。
寒かった・・。
4月に結構な雪が降って、山にはまだどっさり雪が積もっているとのことでした。

今年の冬は、雪が少なかったのですが、駆け込みで4月にどさっと降って、地元のみなさん、水についてはちょっと安心されていました。(スキーもまだ出来ますよ、とのことです。)

それにしても、今年の雪の降り方がおかしいのは確かですので、田植えや水の生き物の産卵期に間に合ったからいいか、というものでもないかな、というところです。

| by 清野聡子@東京大学大学院 総合文化研究科 | 05.08 2007 12:07 | url: |

今年に入ってから、雪だけでなくまとまった雨も降っていないような気がします。
母の実家(福岡県で農家をやっています)で聞いた話だと、昨年も夏にほとんど雨が降らず、稲穂が例年の半分ぐらいの膨らみ方にしか実らなかったようです。
農業用水の確保は、緊急を要する問題ですね。

| by はりねずみ | 03.02 2007 15:10 | url: |

今年の東京は、春一番が初雪よりも早く来てしまうという「観測史上初」というニュースがありました。

先日、青森に行きましたが、雪解けていました。

この春夏の川では、「魚にやる水はない!」といわれそうで、結構心配です。

| by 清野聡子 | 02.18 2007 13:22 | url: |

昨日の夜のニュースでも雪が少ないことの稲作への影響をやっていました。
日本有数の米どころで、ブランド米でも有名な南魚沼では、このままの積雪量では、収穫できるお米の量が3~5割、そして味も落ちてしまうという懸念があるということでした。

先日トルコのアンカラに行ったとき、同じように今年は雪が少なく、春先の穀物生産に影響が出るだろう、と言っていました。

全世界で見れば、今まで農業ができなかった北の方でも農業ができるようになり、農作物の収穫量は変わらないのでは?という話を聞いたこともありますが、それぞれの地域、そしてそこに暮らす人々にとっては、お米の話にもあるように、”量”だけでなく、”質”への影響も含めて、深刻な問題なのではないでしょうか。

| by taekoyoko | 02.07 2007 12:51 | url: |

 白神山地の隣にある弘前から暖冬レポートです.
 札幌雪祭りが大変なことになっているのは,報道等で盛んにリポートされていますが,青森も記録的な暖冬で,平地には殆ど雪がありません.それどころか,今日も太陽が見えています(つがるの冬は雪雲の向こうに太陽の輪郭が見えるのが普通).生活者には楽な点も多いのですが・・・.
 生き物の話をすれば,青森県ではクロアゲハやヤマトシジミなどの蝶が越冬・定着していたり,川を覗けば,アユカケ(別名カマキリ・・・カジカの仲間)などの南方系の生き物が北上中です.今年のこの暖かさは,さらに北国の生き物の世界を大きく変えてしまうのではないかと注目しています.
 シミュレーションでも話題になりましたが,白神山地のブナはこのまま行くとほぼ消滅し,青森の名産であるリンゴも危機的です.
 そして今年の雪の少なさは,春の融雪による増水をあてにしている稲作にも影響が出てしまうかもしれません.北国では,冬の川は水の少ない状態が本来の姿なのですが,昨年12月から洪水が起きたり,増水になったりとイレギュラーなことが続いています.

| by Az@青森 | 02.06 2007 23:52 | url: |

温暖化による国際的な淡水確保の情報は非常に重要ですね。
今晩のニュース番組も、取り上げていました。

IPCCの報告書も静かな波紋を呼んでいますね。

水の本格的な危機は、今年からは国内問題としてリアルになってきそうです。
洗濯、トイレ、台所のこと・・・どういうことになってしまうのか・・・

| by 清野聡子 | 02.06 2007 14:30 | url: |

 今日(2月6日)の毎日新聞1面には札幌の雪祭りに使う雪が不足して影響を受けたという記事が出ていましたね。
 また、5日の朝刊では、IPCCの第1作業部会が2月1日にまとめた報告書では、東アジアの気温が平均で約3度高くなると予測しており、森林総合研究所の試算では、日本の代表的なブナ林の9割が減少する可能性があると紹介していました。
 水源や野生生物の生息地として重要な役割を果たす広葉樹林の減少は非常に問題ですね。
 昨年9月に北京で開かれた国際水協会(IWA)世界水会議の地球温暖化のパネルディスカッションでは、「地球温暖化については不確実性もあるが、”後悔しない決断”も必要だ。」という意見も出ていました。また、欧米諸国の水供給分野では、地球温暖化による降水量(降雪量)の変化に対応した対策も始められているとの事例も報告されていました。

| by 澤 秀樹(日本水フォーラム) | 02.06 2007 01:38 | url: |

北のほうでも、暖冬に不安な気持ちをかかえています。
雪不足は、これからどうなるのかすごく心配です。雪解け水は、春に集中的に栄養供給しているようなもので、海岸生物が育つに不可欠なのですが。海藻や魚貝類もそれにあわせたような生態をもっています。
暖冬で、東京では、もうコブシの花芽がふくらんできてますが、寒がりには過ごしやすいもののやはり不安です。

| by 清野聡子@海岸環境研究会 | 02.06 2007 00:23 | url: |

大分県北部に広がる豊前海では、ここ数年、ナルトビエイの被害が続いています。沿岸の浅海域にいるアサリやバカガイ(←和名変わるのかな?)をバリバリ食ってしまうので、人間が食べる分がなくなってしまって、さあ大変!というわけです。漁師さんのお話では5年ほど前から姿を頻繁に見るようになったそうで、以前はそう多くは見るエイではなかったそうです。今では夏の間は、船の下をまるで黒いカーペットが流れていくようにおびただしい数が泳いでいるそうです。
本来もっと暖かい海域に住んでいたはずのエイが出没したり、魚種が変わったり・・・温暖化の影響ではないかと思われる異変は、私たちの身近なところでも日々感じられます。もちろん温暖化が進めば、一番先に消失するのは浅い海の干潟ですから、漁業資源も減少すると思われます。
遠い昔から、大分の海の近くに住み人々は、遠浅の海で貝や魚を捕って生活してきたことが沿岸から発見される遺跡からわかっています。古代から脈々と続いてきた文化がなくなってしまうのは残念です。
いや、それより先に、私たちの住む場所や食べるものがなくなっちゃう心配をしないといかんですね。ひと頃「もったいない」が流行りましたが、私は地球環境と子どもの未来のため、「ちょっとがまん」も必要だと思います。


| by ゆきうさぎ@水辺に遊ぶ会 | 02.05 2007 02:40 | url: http://www.max.hi-ho.ne.jp/y-ashikaga/ |

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