water weblog; 水インフラと人材育成

小規模水道の適切な管理のために2

小規模水道における大きな問題として、技術者不足が挙げられていることは御承知のとおりで、事務系職員のみで水道施設を管理しているなどということも時折受けられますし、更には団塊世代の職員の退職も、こうした問題に拍車をかけています。安心・快適な水道水を供給するためには、技術力の維持・向上が必須条件ですが、そのための一方策を(アイデア段階ですが)提案したいと思います。
水道技術を海外に打って出ることも大切ですが、その前に足元を固める意味でも国内の小規模水道の技術力アップが大事だと思うのです。提案とは、その地域の核となる大中規模水道事業体のベテラン退職技術者が、幾つかの小規模水道を巡回して技術指導してはどうか、というものです。

つまり、かなり形が違っていますがJICAの国内版のイメージです。もちろん、技術指導の対象となる小規模水道の要望を受けてのことになりますが、ひとりのOB技術者が幾つかの小規模水道を巡回して指導するもので、指導を受ける側は旅費や給与の一部の費用を負担すればよいというものです。ベテランOB技術者は、維持管理などの問題点を指摘して改善方策などをアドヴァイスすることができることが最大の強みですし、こうすることによって技術の継承、技術者不足の解消などに寄与しますし、現役に比べて相対的に低い年俸で働いていただけるのも魅力です。
解決しなければならない問題もあります。大きな問題の一つは派遣OB技術者の雇用のための財源を如何にして確保するかです。全ての費用を指導対象の小規模水道に頼ることも無理と思われますので、国や業界あげての基金造りはできないでしょうか。もう一つの問題は、派遣を担当する事務局としての機関をどこにするかです。簡水協議会、日水協、水道技術センターなどが中心になって組織作りを考える必要があるようです。

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