小規模水道施設の適切な管理のために
皆さん、はじめまして
今回から、小規模水道における施設の適切な維持・運転管理のための方策について、何回かに分けて書かせていただくことにしました。
これから提案する幾つかの方策には、地域条件や文化などの違いから、直ちにアジア・太平洋地域の水道に適用できるものとは限らないものもあるのですが、少なくとも適切な管理のためのヒントになればと願うものです。
予定している内容は次のとおりですが、全て小規模(場合によっては中規模を含んで)の水道を対象としています。
・小規模水道の概況
・水道技術の維持・向上のために
・施設共有又は共同管理による広域化
・自家用水道から水道へ
・簡易水道誕生の経緯など
日本における水道普及率は97%以上に達し、今や大部分の国民が水道を利用していますが、市町村経営を原則とする水道事業の数は、約9,400(2005年度末。以下同じ)と非常に多く、かつ給水人口1万人未満の小規模事業体は約8,200と87%を占め(この内、特に給水人口が5,000人以下である簡易水道は7,800余り)、870万人がこうした小規模水道から水道供給を受けています。(なお、市町村合併の進展に伴い、事業体数は減少していると思われます。)
こうした小規模水道は国民皆水道に大きく寄与しているのですが、財政基盤の脆弱さ、技術者の不足、施設の老朽化などの幾つかの問題を抱えています。これらの問題を抱えながら水道施設の維持管理・運転管理を行っているのですが、「安全な水道水を安定して供給する」という水道事業の使命の達成に不安を感じる場合があるのも現実です。
次回からは、これらの問題を念頭におきながら、これらの問題解決の一助として、特に技術レベルの維持向上と運転管理の効率化に的を絞り、水道技術者として提案して行こうと思いますので、提案に対してのご意見などをお寄せください。
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