まちを涼しく ~水の再利用の取り組み~
2003年に活動が開始された「打ち水大作戦」は、現在770万人以上が参加する国民的運動となりました。毎年の夏(旧暦の大暑から処暑まで)、様々なNGOや個人で構成する「打ち水大作戦本部」が呼びかけ、日本全国各地(自宅や勤務先等の各人の手軽な場所)で、江戸時代からの生活習慣「打ち水」が行われています。
「打ち水大作戦」には「水道水はご法度」という最も大切なルールがあります。「打ち水大作戦」は、「打ち水」の気化熱によって、ヒートアイランド現象や地球温暖化に市民レベルで楽しみながら対抗しようという取り組みですが、そこには、このルールを通して、家庭における水利用のあり方を考え直そうという思いも込められています。
日本人は1日に300リットル以上の水を生活の中で使用していると言われています。「打ち水大作戦」に参加した約3割の人が「風呂水、室外機の水、雨水などを捨てない、貯める習慣がついた」と回答しました。お風呂の残り湯や雨水を使って「打ち水」をしてもらうことで、何気なく下水に流れてしまっている水にもう一度目を向け、水を始め、全ての物を大切に繰り返し使っていた循環型社会「江戸」の知恵に近づくことができるはずです。
「打ち水」には下水再生水も使われています。これは、大都市の下水道行政と市民の連携の好事例となっています。
打ち水大作戦URL http://www.uchimizu.jp/
(文:浅井重範、写真提供:打ち水大作戦本部)
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