小規模水道の技術力確保の方策3
小規模水道における問題として、往々にして水道施設が散在することから、運営管理の非効率さが挙げられます。小規模水道施設を適切に管理するためには、日常の巡視点検・保守管理が必須ですが、特に山間部に散在する施設はアクセスの面から、巡視頻度・時間に大きな制約があり、非効率になりがちです。そこで、小規模水道を運営管理する市町村が行政区域を越えて共同管理し、かつ簡易な遠隔監視システムを利用することによって、効率化が図られると思われます。さらに、こうした共同管理は、民間セクターへの業務委託への道を開くことにもなり、アウトソーシングによって一層の効率化が図られることにもなります。
小規模水道の適切な管理のために2
小規模水道における大きな問題として、技術者不足が挙げられていることは御承知のとおりで、事務系職員のみで水道施設を管理しているなどということも時折受けられますし、更には団塊世代の職員の退職も、こうした問題に拍車をかけています。安心・快適な水道水を供給するためには、技術力の維持・向上が必須条件ですが、そのための一方策を(アイデア段階ですが)提案したいと思います。
水道技術を海外に打って出ることも大切ですが、その前に足元を固める意味でも国内の小規模水道の技術力アップが大事だと思うのです。提案とは、その地域の核となる大中規模水道事業体のベテラン退職技術者が、幾つかの小規模水道を巡回して技術指導してはどうか、というものです。
小規模水道施設の適切な管理のために
皆さん、はじめまして
今回から、小規模水道における施設の適切な維持・運転管理のための方策について、何回かに分けて書かせていただくことにしました。
これから提案する幾つかの方策には、地域条件や文化などの違いから、直ちにアジア・太平洋地域の水道に適用できるものとは限らないものもあるのですが、少なくとも適切な管理のためのヒントになればと願うものです。
予定している内容は次のとおりですが、全て小規模(場合によっては中規模を含んで)の水道を対象としています。
・小規模水道の概況
・水道技術の維持・向上のために
・施設共有又は共同管理による広域化
・自家用水道から水道へ
・簡易水道誕生の経緯など
汚水の適切な処理を目指して-メガシティーにおける統合的水資源管理-
世界共通のミレニアムゴール「「2015年までに、基本的衛生施設を利用することが出来ない人々の割合を半減する」の達成には、世界経済のけん引役であり、世界人口の半分を占めるアジアの大都市において人口や産業の集中、爆発によって今後益々深刻化する水質汚濁、衛生問題を解決することが、最重要である。
先進国の経験も踏まえながら、解決に向けて必要な方策を、投資、政策、技術、人などの面から考える。
水問題に貢献できる日本の戦略オプション:マルチ・バイでゴー!
皆様、また怪しげな独断の意見を掲載して皆様からの叱咤激励をいただきたいと存じます。
今回は、日本が世界の水問題で貢献するための秘策の一つとして、日本が行う二国間協力と国際機関が行う多国間協力とを上手く組み合わせて(業界用語では「マルチ・バイ」と言うようです)、日本の得意な技術協力をもっと仕掛けて下さいと言う、お願いのような提言です。こんな事をここで書くのも、国際機関への日本の拠出金が膨大な額に上っているので、もっと日本は国際機関の仕事に口を出しても良いのではないかと言う、単純な疑問があります。また、拠出金で事業運営している国際機関と、拠出金を出している日本との間で協力できないはずはない!と言う単純な発想から書いています。
創設期の水道(2回目)
みなさんこんにちは。
創設期の水道について2回目はパーマーと日本人技術者について書きます。
横浜の近代水道はなんと2年半の工期で完成しますが、これはもちろん海外からの技術者であるパーマーや助監督のターナーらの技術・技能がすばらしかったからにほかなりません。
しかし、忘れてならないのが工事に携わった日本人技術者の存在です。
提言書とりまとめまでのスケジュール
---提言書の分量:最大5ページ(5ページを超える分は添付資料とする)
- 5月7日までに提言書の構成(案)(目次+項目別の概要)のupload
- 6月末まで構成に関する修正意見を募集
- 7月12-13日のGCでpreliminary draftを発表
- 8月6日のSCで1st draftを発表、upload(同時に、担当GCにメールで送付)
- 9月30日まで1st draftに対する修正意見を募集
- 10月12日までに提言書の2nd draftをupload(同時に、担当GCにメールで送付)
- 10月22-26日の東南アジア水フォーラムの機会を利用し、提言書に関する作業部会を開催
- 11月16日までにFinal DraftをGCに提出
※ステークホルダーの参加を担保するため、スケジュールの厳守をお願いします。
近代水道創設期に受けた技術協力から海外に発信できること
皆さんこんにちは。
日本の近代水道は今年で120周年を迎えます。この近代水道の発足時のことについて、何回かに分けて情報を提供していきたいと思います。
これにより、発展途上国への援助について、日本の経験がアジア太平洋地域に発信できればと思います。
さて、日本の近代水道の発足時には、我々日本人には水道に関する技術も知識も十分でなかったため、水道の計画・設計・施工・運営にあたっては、これらを有する外国人技術者に頼らざるを得なかったのが現実でした。
水問題に貢献できる日本の有する3つの得意技
皆様、初めまして、このブログテーマの意見交換の一つのたたき台として、「水問題に貢献できる日本が有する3つの得意技」と題して書き込ませていただきました。
さて、いきなりですが、第4回世界水フォーラム・メキシコの閣僚級会議宣言骨子 (21Mar2006)の重要な記述として、“貧困と飢餓の根絶、健康、農業、食料の安全保障を含む持続可能な発展を図るため水の重要性を再確認し、「国の政策にプライオリティーとして水と公衆衛生を含む必要性がある」”ことが述べられています。
上記の記述の意味する内容は重く、水問題の解決のためには人の健康への配慮が不可欠であることが語られています。そして、日本が世界の水問題に貢献していく際には、「水と公衆衛生」の視点に立って行うことが求められているとも言えるのではないでしょうか。
安全な飲料水が果たす役割
私たちの隣人であるアジア・太平洋地域の国々には、定常的に安全な飲料水を得られない国が多くあります。安全な飲料水を得られない地域では、子供を中心に水因性疾患(下痢等)で多くの命が失われています(世界全体では毎年340万人もの人が、水が原因の疾患で命を落としているといわれています)。
図-1はアジア・太平洋地域の国々の安全な飲料水普及率と乳児死亡率の関係を示した図ですが、安全な水が得られない国では、乳児死亡率が高くなっています。
アジア・太平洋水ブログ コンテンツ募集のお知らせ
本ブログ(http://www.apwf2.org/)では、今年の12月に大分県別府市で開催される第1回アジア・太平洋水サミットの提言に向けて活発な議論が始まっています。この度、さらなる議論の材料として、アジア・太平洋水ブログに掲載するコンテンツを募集します。
まちを涼しく ~水の再利用の取り組み~
2003年に活動が開始された「打ち水大作戦」は、現在770万人以上が参加する国民的運動となりました。毎年の夏(旧暦の大暑から処暑まで)、様々なNGOや個人で構成する「打ち水大作戦本部」が呼びかけ、日本全国各地(自宅や勤務先等の各人の手軽な場所)で、江戸時代からの生活習慣「打ち水」が行われています。
始めましょう
テーマAについて、議論のきっかけとなるように、日本水フォーラムの鈴木が手始めに投稿させていただきます。
テーマAは、「水インフラと人材育成」です。このテーマも他の2つと同じく、昨年度の第4回世界水フォーラムの準備段階からアジア太平洋地域の参加者の議論の中で提起された問題意識です。アジア・太平洋地域では、安全な水と衛生に対するアクセスが未だに非常に悪く、水道や下水道といったインフラ施設を整備することが必要、さらにその施設の維持管理のための人材育成が非常に大事ということです。水道、下水道、造水・海水淡水化、水資源開発、水資源管理、援助というセクターが中心になってくるのではないかと考えます。
この日本語ウェブログでは、例えば水道分野では、日本の水道について、アジア・太平洋地域に何を発信するべきか、日本の水道の歴史的な発展経緯、最新の浄水技術、水造り、水道管の維持修繕・補修技術、日本の水道法・行政組織など、や、そもそも発信する意義は何か、発信して技術移転をするのか、それは援助か民間資本か他の手法か、といろいろな議論がありそうです。西欧の水道企業ばかりが営利目的で途上国を席巻しかねない状況を打破すべきか、ほっといてもいいのか、民営化賛成か反対か、などの議論もありえます。
このウェブログでの意見交換と、その成果としてのサミットでの意見集約・発表が、将来の日本の水道行政や産業界にどう活用できるか、活用するための議論展開を念頭におきつつ、まずは自由に活発に議論をしましょう。